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新聞紙とパソコンの二酸化炭素発生量比較

 紙でなくパソコンなどのディスプレイ上で新聞を読めば、当然電力を消費し、二酸化炭素を発生してしまう。この点について考察する。
 朝日新聞のホームページによると、同社の一日あたりの新聞紙の消費量は1800t。公称800万部なので一人当たりの1日あたりの新聞紙消費量は225gとなる。これを元に朝日新聞の読者の一ヶ月の二酸化炭素排出量は0.225kg×30日×0.98で約6.6kgとなる。これに対して、平均的なデスクトップパソコンの消費電力を150Wとする。電力1kWhを消費すると二酸化炭素は0.36kg発生する。新聞協会の資料によれば、日本人の新聞閲読時間は朝夕刊合わせて一日約30分なので、一ヶ月間のデスクトップパソコンによる新聞購読で排出される二酸化炭素は0.15kWh×0.5h×30日×0.36で約0.81kgとなり紙の1割強の値になる。ノートパソコンを使用した場合、さらに省エネとなり、消費電力40wとした場合、紙の30分の1の0.22kgとなる。
 最近では消費電力の非常に少ない電子ペーパーを利用した携帯情報端末も実用化されてきているので、普及が進めば二酸化炭素の排出量はさらに無視できるレベルに下げることができる。
 以上、純粋に新聞紙製造にともなう二酸化炭素排出量とパソコンの電力消費による排出量を比較したが、印刷工場で使用される電力、重油、販売店までの配送にかかるトラックの軽油消費などを考えるとさらに差は開くと考えられる。

by naoto_minamoto | 2007-07-29 16:15 | ○思いつくまま  

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